トラブルなどが生じた際、
「話せば分かるよ」と言う人がいます。
この言葉、私も以前は信じておりました。
どんな関係にあったとしても、
腹を割って話せば、人は通じ合えるものだ、と思っていたのです。
でも、今ははっきり言えます。
「話せば分かる、そんなの大嘘だ」と。
理由を説明しましょう。
相手の言葉を信じるかどうか、
それは、日頃のコミュニケーションが大きく影響します。
懇意にしている人の言うことなら、疑いなく信じますし、
一方で、うさんくさいとか、敵対的だと思っている相手の言葉は、
簡単に信じようとはしません。
例えば、いつも批判ばかりしてくる相手が、
突如、あなたのことを褒め始めたら、
「きっと何か裏があるな」と却って不信感を増すことでしょう。
もしかしたら、相手は純粋にあなたを褒めたのかもしれません。
しかしながら、日頃の信頼関係が構築されていませんから、
その言葉を素直に受け入れられない。
「話せば分かる」というのは、
互いが信頼関係を築こうと思っている間柄にのみ
成立する言葉と言えます。
一方が、あるいは双方が不信感を持っているなら、
上述のように、言葉そのものを信用しません。
ですから、「話せば分かる」は嘘だと言い切れるのです。
では、一旦そういった関係になってしまった場合、
永遠に分かり合えないのでしょうか。
その答えについては、以下に記しております。
◎「信頼の崩れた関係への対処」については、こちらをご覧ください。