仕事であれプライベートであれ、
誰もが周囲と良好な関係を築きたいと考えます。
良きコミュニケーションは全ての人が望むこと。
一方、人は“感情の生き物”です。
時に自分を制御しきれず、周りといざこざを起こすことも。
だからこそ、自己コントロールが重要となります。
前回、その手段として『自己対話』の必要性をお伝えしました。
今回はその「具体策(その1)」を記したく思います
◎前回記載については、こちらをご覧ください。
『自己対話』の中身如何により、
人は肯定的にも否定的にもなり得ます。
もう少し具体的に言うなら、
どのような質問を自分に課すかにより、
前向きとなるか後ろ向きとなるかが決まる、ということ。
良い質問とは、現状を冷静に見つめ、方策を問うもの。
それは肯定的答えを導きます。
一方の悪い質問。
それは過去の自分、あるいは他人を責め
否定的答えを導きます。
良い質問の例を挙げましょう。
「何が起きているんだろう?」
「どうしたらいいかな?」
「(今の私に)できることはなんだろう?」
これらは全て、現状、あるいは未来を問うものであり、
その解を冷静に導けることでしょう。
今度は、悪い質問の例です。
「何が正しいのかな?」
「どうして失敗したんだろう?」
「なぜ彼(女)は、それができないの?」
これらは価値観や過去のマイナスの出来事に対する
理由を尋ねる質問であり、“べき論”がその前提となっています。
過去の反省は必要ですが、特定の価値観や過去にこだわり過ぎると、
自己弁護・自己批判、あるいは他人を非難し始めることとなり、
ネガティブサイクルに突入してしまうのです。
そこからは建設的な意見は生まれず、ひどくなれば
心の病に行きつく可能性すら内包します。
ですから『自己対話』は未来志向に徹しなければなりません。
もしあなたの『自己対話』が悪い質問になっているなら、
今すぐそこから卒業してください。
これだけはやってはいけない『自己対話』、お忘れなく。
なお、自己対話を通じた「自らの価値観を明らかにする方法」に
ついても記しておりますので、よろしければ活用ください。
◎「自己対話による価値観知覚法」については、こちらをご覧ください。