一冊の本には、4通りの読み方があります。
目的に応じた方法こそ、読みの効果、最大化。
“読み分け”、あなたは意識していますか。
◎『4通りの読み方』概要については、こちらをご覧ください。
◎「トレンドをつかむ」読み方については、こちらをご覧ください。
◎「深く学ぶ」読み方については、こちらをご覧ください。
以下では、
その内の「モチベーションを高める」読み方について記します。
モチベーション(Motivation)とは、
一般に動機(付け)、やる気などと訳されるもの。
元々は人に意欲を起こさせる源のことを指しておりましたが、
現在はその源によって高められた意欲そのものも
モチベーションと呼ばれます。
例えば、収入を得るために頑張って働くなら、
「収入を得る」こと自体が本来のモチベーション(動機)。
加えて、頑張ろうとする気持ちそのものも
モチベーション(やる気)と言われるようになってきた、
ということです。
最近は『やる気』の意味で用いられる方が主流でしょうか。
さて、肝心のモチベーション。
読書を通じ、どのように高めるのでしょう。
本を読む時、特にビジネス系の読書に際しては、学びモード、
すなわち「しっかり吸収するぞ」という気持ちになりがち。
それも間違いではありませんが、それは学びになったとしても、
モチベーションを高めるとは限りません。
更に言えば、モチベーションが下がっている時に、
学びモードで本に向かっても、モチベーションが低いですから、
あまり学び効果を期待できません。
そこで登場するのが「モチベーションを高める」読書法。
どうするか。
超簡単です。
まずは、付箋とペンを用意し、
(学びモードを無視して)純粋に本を味わいます。
斜め読みで構いません。
「ここは面白そう」というページのみのチェックで、問題なし。
そして成功談、失敗談、方法論、
あるいは何らかの引っかかる箇所がでてきたら、
「自分だったらどうするか?」と自己対話してみるのです。
この“自己対話”こそが、「モチベーションを高める」ポイント。
モチベーションが下がっている、というのは、
一般に先が良く見えない状態にあります。
ですから、自己対話を通し、少し今後を模索するのです。
「自分だったら、どうするかな?」
「この方法は性格的に合わないかも・・・」
「こんな方法もあるかもしれない」
などなど、先に向けた方策検討であれば、内容は何でも構いません。
(過去を振り返るのはネガティブモードになる可能性があり、NG)
それを付箋に簡単に記入し、該当ページに貼っておきます。
一通り読んだら、付箋を見返してみると、
色々な気づきが生まれると思います。
こういった読み方をすることで、自分に何ができるか、
何をしたいかが徐々に見えてくるんですね。
するとモチベーションが高まっていく、という次第。
「何となくやる気が起きないな!」という時は、
「モチベーションを高める」読書法、実践されてはいかがでしょう?