ある人の人生を変えた本『少女パレアナ』。実は日本では、「ポリアンナ」という名前で広まっていました。多くの名作アニメを生んだ、日曜日夜7:30からの「ハウス世界名作劇場」のひとつとして、1986年一年間をかけて放映された『愛少女ポリアンナストーリー』の故です。
 
アメリカの小説家エレナ・ホグマン・ポーターの名作シリーズで、アニメはその原作のうちの『少女パレアナ』と『パレアナの青春』を、少し年齢設定を下げて作られました。アニソン四天王の一人、堀江美都子がポリアンナ役を務めました。挿入歌も歌っていますが、テーマソングは「し・あ・わ・せカーニバル」などすべて工藤夕貴が歌いました。私が買った一つの本は、この世界名作劇場に合わせたもので、なんとアニメの主題歌CD付きなのでした。
 
牧師の父と二人暮らしをしていたポリアンナが、父の死によりパレー叔母さんに引き取られます。そこで厳しい育てられ方をしますが、その中でも、父が教えてくれた「よかったさがし」を心がけ、どんな出来事の中にも「よかった」と思えることを探して明るく振る舞います。しかし事故に遭い歩けなくなるに至り、「よかった」が探せなくなります。手術を受けるために都会に行きますが、それは命の危険を伴うものでした。手術は成功し、リハビリ生活をする中で、また新たな出来事に遭遇します。アニメでは後半を原作から離れ、パレー叔母さんに幸せが訪れることになります。
 
「よかったさがし」は、強烈でした。私に信仰が与えられる頃のアニメで、きっと影響を受けたことだろうと思います。これは原作では「喜びのゲーム(Glad Game)」という語で表され、もちろんポリアンナを支え続ける習慣となりましたが、これは悪い意味では、心理学の上で「ポリアンナ症候群(シンドローム)」と称されるときに、楽天主義が過ぎて自己満足に走ることと、向上心を持てないことによる現実逃避を指すように使われることがあるそうです。