発売は2015年の夏。その後まもなく、福岡にも著者が来て講演をしています。
 
一種の修道生活の解説です。しかし、何もカトリックの隠遁生活を説くわけではありません。著者はかつては睡眠時間も惜しむほどのビジネスパーソンで、ワーカホーリックとも言える生活をしていました。しかし、神に従う生活を始めたとき、すべてが変わりました。たとえ仕事に勤しみ追われているような毎日を過ごす中でも、魂は神との交わりの中に生かされていくことができる、その観点で、本書は生活のあらゆる場面に応じた知恵を提示してくれています。心の奥まったところにいつでもコンタクトがとれる。現代人に必要な視点が余すところなく紹介されています。
 
そういえば、何十年か前には、こうしたキリスト者の生活を助ける本がたくさん出回っていました。もとより狭い市場であるともいえるクリスチャン向けの本の中でも、生活の徳となる信仰生活のための本がわりと多かったような気がするのです。それが、伝道の危機だとか教会内の問題だとか、聖書を読むにはどうすればとか、いや、それも必要なものではあるのですが、どこかゆったりした生活を呼ぶのとは違う本が目立つようになってはいないでしょうか。
 
この本は、聖書の言葉を逐一引用して、聖書はこう言っています、と圧迫してくるものではありません。著者が聖書から与えられた知恵を、等身大の一人の人間として語り続けるものです。そのため、聖書に馴染みのない方でも読みやすく、その中で神の豊かな祝福を知っていくような形にもなれると思えるほどです。
 
まだまだ十分入手できます。税込み1944円ですが、ルートによっては1700円くらいでも購入可能です。私は、信仰生活の始まった当初の気持ちに、再び引き戻されました。こういう気持ちから歩み始めたのでしたが、いつの間にか……。