「憲法改正」をどうしてもやりたがっている派がいる。
政治も、そして新聞のような言論も。
だが、これは巧みに人の心に忍び込もうとしている。
見破らなければならない。
それは「憲法改正」という言葉を用いる点である。
彼らは「正しく改める」のだと主張している。
だがそれが「正しい」という前提は、どこにもない。
また、「憲法」を変えると主張している。
変えたいのは憲法の中の、ごく一部である。
変えたいのは、戦争放棄や改正条件である。
それなのに、
「憲法がそもそも変えてはならない、という論理はおかしい」
のように攻撃しようとする。
それは当然おかしいのだ。
だが、問題はそれではない。
戦争放棄条項をなくすことがおかしいかどうかである。
選ぶ言葉により、
人の受けとる印象はずいぶん変わってくる。
ここで議論している内容は、
「戦争放棄」を「憲法から消す」ことの是非である。
決して
「憲法」を「改正」することではない。
言葉を適切に扱って議論しなければならない。
でないと、
それは詐欺の論理と同じになってしまう。