その教会に足を踏み入れるのは初めてだった。
ただ、諸事情で、
そこにいる幾人かの方とは親しくさせて戴いていた。
そして、たいそう歓迎された。
教会というのは、
えてして歓迎してくれるところである。
この歓迎そのものに感動する必要はないのだが、
正直なところ、うれしくてたまらなかった。
このような者にも、
席が与えられているのか、と
感謝感激、という具合である。
教会というのは、建物のことを言うのではなく、
人のことだ、というのが定説となっているわけだが、
それを身を以て知ったのは、
この時が初めてだったかもしれない。