小中学生に尋ねる。
「『絶対』の反対の意味の語は何か」
反対語と呼ぼうが対照語と呼ぼうが構わないが、
とにかく「絶対」の反対だ。

これが難問である。

子どもたちの――へたをすると大人でも――
日常語において、「絶対」とは「きっと・必ず」の意味だからだ。
もちろん、それは派生した意味に過ぎない。

「対を絶すること」であるから、
対するものをもたない、というような感覚である。
だから反対の語は、対をもつことであるから、
「相対」ということは、本当は一般常識であるはず。

神は「絶対者」であるという。
この概念のないところでは、
この「絶対―相対」の関係は身近とならない。

尤も、このような関係にすること自体が
「相対」なのであって、
本来「絶対」とは、対立語すらないものである、
そう言いたい方もおられるかと思う。

こうなると、パラドクスの世界に入る。