ペンテコステ礼拝の日である。
それは復活祭と同じように、移動祝祭日である。

聖書の記事は、
どこか曖昧である。
ルカだけが詳述する昇天の正体も、
よく分からないと言えば分からない。

マタイにしろヨハネにしろ、
復活後のイエスの行方が定かにされていない。
つまりは私たちは、ルカを軸として、
福音書の記事を横並びにして
ほどよくつないでいるとも言える。

聖霊降臨については
ルカがあまりに具体的に記すものの、
他の福音書からは実のところ窺い知れない。

だが、記されている以上、
それを記念するということは、
それなりに適切なことであると言える。
ただ、私たちの思い描き方が、
元来の事件と微妙に違うことは予想の内に入れておいてもよかろう。

要は、私たちの想像が真実だとは限らないということである。

一人ひとりが受けとめて、
一人ひとりの体験としてゆく。
信仰においてはそれがまずいのちである。
しかしまた、
その信仰は共同体の財産として成立し、保持される。

私たちは、共同体として生きていく。

5月15日は毎年、
沖縄返還の記念日としても思い起こされる。
沖縄の教会に対しては、
かつてまずい対応を本土の教会はやっている。

今年の聖霊を思う日の中で、
沖縄の心を知るようにすればいいが、とも思う。
それが、様々な言葉を発しつつも、
同じひとつの聖霊に満たされた、
ペンテコステの日の恵みとなるかもしれないと願いつつ。