地震がきた。
14日夜、つい何時間か前のことである。
それを知ったのは、緊急通知であった。

塾の授業中、
教室のあちこちから、
キュンキュンサイレンが鳴り始めた。
ついには大合唱である。

熊本だ、という声があった。
しかし福岡は、まだ揺れが来ない。
P波の到着は、まだ10秒はかかるだろう。
まずはしゃがむ。
中学生たちが困ってこちらを見る。
私が慌ててはいけない。
揺れを感じようと身構えている。

きた。

机の下に潜れ。
中学生たちの動きは敏速だった。
すばらしい。

私は潜らない。
生徒全体を見つめている。
何かあったら、そこへ飛び出していくためだ。
一応、頭上だけは確認しておいて。

潜らない子もいた。
そこをずっと見つめておく。
わりとしっかりした揺れが続いた。
が、ことさらに何か被害が出るようなことはなかった。
それでも、震度4くらいきていたと思う。

阪神淡路大震災と、福岡西方沖地震を経験している。
地震のなんたるかは体験的に知っている。
また、中学理科では地震の基本的なメカニズムを教えている。
慌てはしない。
冷静に事態を見つめて振る舞った。

授業は間もなく終わり、生徒を帰す。
調べると震度7だと分かった。
地震の規模は、巨大地震とは言えない。
だが、震度7は尋常ではない。

交通機関が一時止まっていたが、
幸いなんとか動いて私はスムーズに帰宅できた。
熊本を中心とする数十キロの地域では、
全部止まり、大変だっただろう。

地震の規模が、その後6.4から6.5に修正された。
0.1上がると、1.4倍くらいのエネルギーを表す。
決してわずかではない。

これは大した地震ではないというような口ぶりのツイートもあった。
冷酷な人だと思った。
他人のことをとやかく言いたくはないが、
この瞬間助けを求めて呻いている人が多数いるであろう中、
また必死で救出活動をしている方々を尻目に、
よくぞそんな突き放した態度がとれるものだと思った。
クリスチャンだなどと自称しているが中身は何だろう。

余震が多いのが気になる。
かなりの揺れを伴う余震が続く。
それは福岡でも、けっこう揺れたほどである。

川内原発も気になる。
かつて福島で、政府発表・東電発表が
いかに杜撰か、また虚偽にまみれていたか、
私たちは知っている。
たとえ事故はなくとも、
私たちは背筋が凍る思いがするのだが、
そのような思いを抱かせる原発とは何なのだろう。
それほどまでに私たちが電気がほしいのだ、
そういう理由を掲げて、また原発が動き始めていたのだ。
そこを狙ったかのように、地震がきた。

神の思いに呼びかける祈りをさせて戴きたい。