春が始まる。
それぞれの新しい道が始まる。
子どもたちにとり、どきどきの開幕だ。

教室という、
閉鎖的な空間は、
これからの一年間を運命づけるものを有する。
教師・クラスメイト、
それで命を絶つということもあるのだから、
決して大袈裟なことを言っているわけではない。

新たな環境は、しかし、
これまでのものを吹っ切る機会にもなる。
リセットが簡単にできるのが人生ではないが、
リフレッシュくらいはしてもいい。

だが、同じこの春の時季、
二千年ほど前のユダヤでは、
とてつもないリセットが行われた。
キリストの磔刑である。

どうしてその時であったのか、
それは神のみぞ知る。
最も悲惨な時代だったという説もあるが、
人の考えではそれは分からない。

ただ、特異な時、カイロスであるその事件は、
人類の運命を変えた。
一年間どころではない。
その後の人類を変えた。

それは、個々人のレベルでは、
間違いなくリセットである。
やり直すことができるというのは、
この救いに関しては、本当だ。

キリスト自身が、道となったゆえである。