河北新報がシリーズで描いている記事
「もう一度会いたい」は
涙なしでは読めない。

波に呑まれた家族のことを悔やむ気持ち。
別れの言葉さえかけられなかった。
もう一度会いたい、という切実な願いと、
その人の生きた証しを立てたいという、
せめてもの思い。

言葉に尽くせないものがそこにあり、
ただただ、締めつけられるような思いで
私たちは触れるしかない。

どうして人は、
「もう一度会いたい」と思うのだろうか。
怒った気持ちのままで別れた相手に、
謝りたい、という場合もあるかもしれない。
あのまま最後になるというのは、
嫌なものが心残りになった状態であるかもしれない。

たとえもう一度会ったとしても、
そこでまたさよならということになるわけで、
一目だけでも見たら、
もっと一緒にいたいと思うことになるかもしれない。

理屈ではない。
説明はいらない。
「もう一度会いたい」のだ。

その思いをできるだけ遺さないで済むことがあるとすれば、
「一期一会」をつねに生きる場合であろうか。
なかなかそうはいかないものだが。