「慈善事業ではないから――」
よくある決まり文句である。
この一言で、反論はできなくなる、という具合だ。

金儲けにならないこと、
利益をもたらさないことに対して、
コストをかけることができない、という説明である。

顧客のニーズに応える。
最大の目的を達成する。
ごく当然の目標である。

しかし、もしそれが、
「ひと」を相手にすることであったら、どうなのか。
親が、この子を○○中学に合格させてほしい、と言って
進学塾に子どもを寄越す。
費用を提供するのはもちろん親である。
子どももまた、一応その気になっている。

事業としては、
なんとしてもその子を、
希望する中学に合格させるべきである。
それでビジネスは間違っていない。

どんな辛いことを言い渡されても、
結果的に合格すればいい、
そういう考え方が、基本のはずである。

(続く)