無知は恥ずかしいが、
ドローンというものを知らなかった者にとって、
先週の事故あるいは事件は、
不思議な感覚で見聞するしかなかった。

そんなのがあるのか。
じゃあ、誰が何をしていても不思議じゃない。
そんなふうに思ったのだ。

カメラ搭載により、
覗きが可能になる。
盗撮どころの騒ぎではない。

場所が首相官邸というだけあって、
政府や警察もメンツがあるのか、
躍起になっている。
直ちに法規制を、と。

今年初めに、
アメリカのホワイトハウス敷地に
同様の墜落が起こっている。

このときに、法規制を考えない政治家たち、
そこが問題なのではないか。
いざ日本でそれが起こってから、
慌てて危機感と正義感とを表に出しているが、
なんだかただのパフォーマンスのようにしか思えない。

要するに、アメリカでの事件のときに、
これが日本で起こり得るということを想定する、
そうした想像力に、
日本の政治家や警察が決定的に欠けていたのだ。

誰かひとりでも、
国会や委員会で
このことを指摘すれば、何か動いたのではないか。
それとも、指摘したのに、黙殺されたのだろうか。

アメリカでの事件を見て、
「これは使える」と思う者が
日本に現れるのではないか、と想像する、それが、
危機管理ということなのではないか。

もちろん、国民ひとりひとりもまた。