クリスマスのストーリーに登場する、
いわゆる三人の博士。
聖書に三人と記されているわけではないが、
三つの贈り物が記録されているため、
三人ではないか、という伝統的な理解である。

東方というのがどこか、いろいろ探られている。
どこにせよ、ユダヤ人とは考えにくい。
占星術を修めたマギだということだが、
これは数学や天文学の研究に匹敵し、
当時の知識人の代表であったと思われる。

星の運行を頼りに、ユダヤの王の誕生を知った。
そしてユダヤの地を訪れ、
ヘロデ大王に謁見することとなったが、
危うく殺されるところであった。

だが、そもそも考えてみる。
遙かに旅する理由は、さほどないのである。
そして当時これだけの旅というのは、
多大な危険を伴うものであったはずだ。
つまりは、命がけで訪ねてきたのである。

なんという信仰、なんという行動だろうか。

これに対応して、
ユダヤ側の知者もまた、
ミカの預言を持ち出して、
適切にユダヤの王の誕生を王に指摘する。

どちらも、一歩間違えれば命を落とす。
命がけで旅をし、命がけで預言書を開いた。

信仰と行為との合致である。

(続く)