一介の店舗には、
多大な期待をしてはならない。
だが、納得のいく有様にも出くわすことがある。

福岡県地元のドラッグストアで、
シェアを争っているのが、MとKである。
店舗数の差もあるが、それ以上に
ここのところ、差がついている。

しばらくぶりにMに行った。
妻に頼まれたものがあった。
見当たらないので、店員に尋ねた。
レジの店員は満面の笑みで対応した。

棚に連れて行ったが、私の頼まれたものが見当たらない。
広告にあったものですが、と問うと、店員はスッと消えた。

しばらくして戻ってきた。
棚に、やはり見当たらない。
客としては、たとえば他の棚にあるか、など分からないわけで、
店員もそうであれば知っていたことだろう。
だが、年配のその女店員には知識が足りないように見えた。

また消えた。
だいぶたって、現れると、
店に在庫があると出ているが実物がない、と呟いていた。
また消えた。別の店員と話をしに。

まただいぶたって、私のところに来て実物を見せた。
広告には二種類あったのだが、
私が頼まれたのは、小さなほうだった。
これは小さいほうかと私が尋ねたが、要領をえないので、
広告と比較して、大きい方だと店員は答えた。
小さいほうはありますか。

私は、また10分くらい待たされるのかとうんざりしたが、
店員はまた消えて、何か調べていた。
小さいほうがあった。
そちらをお願いしますと私は言った。
店員の顔にはもはや笑顔はなかった。
推測するに、
「ひとを振り回しておいて、安いほうなのか?」
というふうにも見えた。

(続く)