向こうも商売だ。
熱心なのは分かる。

だが、縁のないところから電話がかかってくるというのは、
実に迷惑な話である。
とにかく仕事が中断する。
調理をしていたら、食べ物が台なしになる可能性がある。
知り合いであれば用事もあろうし、
待ってもらうこともできるが、
とにかく暴力的に向こうの言いたいことを告げてくる。
こちらの都合も尋ねず自由を奪うわけで、
まったく困るとしか言いようがない。

しかし、「今手が離せないので」と
妻のように断れば、またかかってくるかもしれない。
京都人と違い、その断りで空気を読むことはないだろう。
そこで、
「セールス関係の電話はもうしないでください」と
私ははっきり言う。
これでまたかけてくるのは、法的な対処が可能となる。

すると、向こうは、
「これはセールスではありません」とか
「販売のための電話ではありません」とか言い始める。
じゃあ只で何かくれるサービスなの、と訊けば、
当然そうではない。
私は「セールス関係」と言っている。
昨日の業者の女性は、
今からアポイントを取るのだからセールスではない、と
しきりに言い訳を始めた。

ほかにも、マンションの私に、
屋根に太陽光発電をつけないか、というのも多い。
「あほか」と言いたくなる。
それより、とにかく迷惑である。

関係ある店なら、まだいい。
もちろん、友人や親類など、
話をもちかけられることは悪いことではない。
私が「迷惑」と言っているのは、
全く見知らぬところから、
電話帳や何やらの名簿を基に、
片端からかけてくる輩である。

(続く)