颱風が駆け抜けているが、
算数の授業のとき、私は時折計算をさせる。
風速とは秒速のことだ。
一秒間にどれだけ移動するか、ということだ。

そんなことから始め、
子どもたちが10秒近くかかって走る距離を
颱風の風は1秒で動くこと、
それに乗った板きれもほぼそのスピードで飛ぶこと、
そんなことを想像の上でだが実感させる。

危ないところに近づいてはならない。
危険だということを甘く見てはいけない。

速さについてはよく、
シートベルトをしなかったらどうなるか、
計算をさせもするし、
水の体積と重さとの驚異的な関係を示し、
川の中州でキャンプをしているときに
鉄砲水が来たら車が何百台とぶつかってくることになることを
計算させてみる。

実にささやかではあるのだが、
確率にしろ何にしろ、
リスクに気づかせるということは、
人類の知恵であり財産であり、
大きく出れば世界平和の基であると考えている。

今ここにないリスクを想像し、対策を練る。
これが文明というものではないのだろうか。

今週も授業の題材から、
安全教育を図っていく。