去る14日の土曜日、
137億年云々というテレビ番組があり、
クリスマスを扱っているというので
録画をしておいた。
 
後でそれを見たが、がっかりした。
残念とでも言うべきか、それとも
これは迷惑だとでも言うべきか、
本当にまずいなとしか思えなかった。
 
そもそもレポーターが、
信じる人が神聖に思っているような場所に
何の気なしに立ち入ったり、
そういうものを何の気なしに触ったりして、
大騒ぎするような映像である。
神社のご神体を手に掲げてレポートする
外国のメディアがあったら、
ただごとでは済むまい。
 
困ったことに、
ただ紹介を間違ったというだけではない。
番組内で歴史研究家が
子どもたちに教えているという設定である。
キリスト教は
イエスの教え(た話)を信じる宗教だ、と
その研究家が自慢気に言う。
 
これには、自由主義神学者も
呆れてしまうことだろう。
 
また、その教室で、
イエスはガリラヤからろばに乗って、
エルサレムに入場した、とも教えていた。
さぞやろばは疲労しただろう。
 
その他、様々な説明が
あまりにもお粗末である。
せめて、専門家の監修でも仰げばよかったのだ。
 
尤も、専門家の名前だけを借りて、
怪しいオカルト趣味に走った
「キリスト教入門」の本も見たことがあるけれども。
 
教育的な配慮をしているかのような番組構成なのだが、
いったい、
英米人が聞いたら「?」と首をひねるようなことを
教育的に正しいという設定で教えてよいはずがない。
もしこれでよければ、
はたして中学の英語授業を全部英語で、
というように移行しようとしているのは、
何のためであるというのだろう。
国際理解は、目先の英語を利用し、
その文化は嘘を覚えてもよい、ということでは
まさかないと思うのだが。
 
ところで、これはよく売れた同名の本に、
まさかこんなお粗末なことが書かれているはずがない、と
私は勝手に思っているが、
もし原著がお粗末なら問題はそちらにあるかもしれない。
だがもしそうでなければ、
これは原著をも貶めるひどい制作だということになりはしないか。
それも心配である。