小学四年生の道徳の資料に
「人間愛の金メダル」という話がある。
かつての東京オリンピックのとき、
江ノ島沖でのヨットレースにおいて、
突風で海に投げ出された選手を見て、
優勝候補のチームがそれを助け、
試合は惨敗となる、という話である。
四年生たちの反応は、素直だ。
基本的に、命を助けるべきだ、で一致する。
うまい先生は、
そのままゴールに向かうという立場に立って
その理由も考えさせるなど、
役割を与えた意見発表の場をつくる。
大人にほめられるためには
命優先という考えでよいし、
またそういう気持ちを抱く子どもであってほしいと思う。
だが、
大人は必ずしもそうは思わないはずだ。
実際、この事故で助けた側の選手も、
助けずに進むべきかどうかかなり悩んだはずだ。
それでも、結局は助け、
「あたりまえのことをしただけです」と
マスコミにはコメントしたのだったが、
いろいろな思いが脳裏を走ったものと思われる。
子どもたちの純粋な心に
文句をつけるつもりはないのだが、
「おとな」として当事者の気持ちになってみる。
もちろん、そのときの実際の状況は分からないから、
それによっては、また違う気持ちや思いが
実際のところだった、ということになるかもしれないが、
そこはひとつの想像力であり思考訓練だと理解してみる。
(続く)
「人間愛の金メダル」という話がある。
かつての東京オリンピックのとき、
江ノ島沖でのヨットレースにおいて、
突風で海に投げ出された選手を見て、
優勝候補のチームがそれを助け、
試合は惨敗となる、という話である。
四年生たちの反応は、素直だ。
基本的に、命を助けるべきだ、で一致する。
うまい先生は、
そのままゴールに向かうという立場に立って
その理由も考えさせるなど、
役割を与えた意見発表の場をつくる。
大人にほめられるためには
命優先という考えでよいし、
またそういう気持ちを抱く子どもであってほしいと思う。
だが、
大人は必ずしもそうは思わないはずだ。
実際、この事故で助けた側の選手も、
助けずに進むべきかどうかかなり悩んだはずだ。
それでも、結局は助け、
「あたりまえのことをしただけです」と
マスコミにはコメントしたのだったが、
いろいろな思いが脳裏を走ったものと思われる。
子どもたちの純粋な心に
文句をつけるつもりはないのだが、
「おとな」として当事者の気持ちになってみる。
もちろん、そのときの実際の状況は分からないから、
それによっては、また違う気持ちや思いが
実際のところだった、ということになるかもしれないが、
そこはひとつの想像力であり思考訓練だと理解してみる。
(続く)