ここから先は、邪推である。
もし私が店員であるとしたら、
客のために「在庫切れ」とか「注文に何日かかる」とか
記すだろうと思うのだ。
いや、そんなお人好しだと、商売はできまい。
在庫がないものであろうと、
たいそうな安売りであることを示しておくと、
店全体がいろいろなものを
安く売っているイメージの場を作れるではないか。
たくさんの黄札を並べると、
ヤマダは安い、というディスプレイができるはずだ。
そして、客によっては、
「それは在庫がないんですが、こちらならあります」と
別のカメラを勧める話のきっかけになりうるだろう。
セール品が実は売り切れたので、と言って
別の本命の品を売りつけようとする商法は、
世間によくあるではないか。
 
邪推は邪推である。
これを真実だとは受け取られないように。
ただ、複数の店舗で
同じことをしていたということは、
これは店のルールとして
そのように陳列しておくものだということは
ほぼ間違いがない。
 
その日、イオンで別のものを買ったとき、
広告では商品のお渡しは後日、というのがあって、
そのつもりで注文に行くと、
実は在庫が少しありまして、と
その場で持ち帰ることができます、と説明を受けた。
その上、先日までは価格がもっと上だったのですが、などと
まるで素人のように店員は事情を漏らすのだった。
 
これは、ヤマダ電機の場合とはちょうど逆の現象である。
商売として、イオンは下手なのかもしれないが、
客として私は、こちらのほうに信頼が置けると思うのだった。