レストランの食べ残しも気になるが、
基本的に注文した分しか作るまい。
菓子などで
その日のうちにお召し上がりください、という
ショーケースの中の大量の商品は、
一日の終わりとともに、どうなるのだろう。
 
だが、商品の賞味期限切れというのは、
量的にもっと多いのかもしれない。
期限が近づいたものを安く売っていると、
思わず手を出すものだが、それでも、
これは一日では無理だ、と見送ることが多い。
 
ところが聞けば、
賞味期限以前に、
棚から除かれるものが多いのだという。
商習慣とでもいうのか、
賞味期限が近づいた時点で商品価値がなくなるとするのか、
破棄されてしまうのが、
ある方面では三分の一ほどもあるのだそうだ。
 
その分の価格が他の商品にかかっている、
という事情を別にしても、
これはどう考えてももったいない話だ。
価格を落とすということをしたくないコンビニがあれば、
この頻度は下がりにくいことだろう。
 
どうしてそんなもったいないことをするのか。
それは、消費者も賢くなり、
手前のほうの期限の近いものでなく、
奥のほうから商品を取っていくせいでもあるという。
今夜食べるものならば、今日明日期限でもよいだろうに、
奥のほうにある5日先の期限のほうが
新鮮で安全とでも思うのか、選ぶのだそうだ。
 
これは私も思い当たるふしがある。
したことがないわけではない。
 
つまりは、商品破棄を促進しているのは、
店側の論理ではなく、
消費者一人一人の態度なのだ。
 
私たちは、すぐに人のせいにする。
システムのせいにしたり、政治のせいにしたり。
だが、
自分一人くらいいいだろうというその思いが、
実のところ、諸悪の根源だと見るべきなのである。
認めたくない気持ちは分かるのだが。