どんたくは、
オランダ語を由来とする。
日本の神社と関わりなく成立した、
珍しい祭である。

(由来をそこに見ることもできるとはいうが)
 
博多どんたく港まつり。
市民が、
おおっぴらになんでも発表できるような舞台。
それぞれのやりたいことをやり、
見たい人が見る。
賑やかに祝祭気分を盛り上げていく、
考えてみれば、祭らしくないのだが、
楽しい祭である。
 
そのオランダ(この呼び名も変と言えば変なのだが)は、
日本で江戸時代に通商を認められた
数少ない国の一つであり、
ヨーロッパでは唯一だったという。
 
当時、カトリック国が懸念された。
世界進出と侵略の流れの中で、
日本も乗っ取られるのではないか、と恐れた幕府は、
カトリック国との関係を断った。
 
当時、「鎖国」という言葉は使われていない。
また、すべての対外交渉をなくすという意図も
幕府にはなかったはずだ。
教科書では、オランダと清のみというが、
たぶんアジア諸国との関係は禁じられていなかった。
当時の人々も、鎖国などとは口にしていないと思う。
 
それはともかく、
オランダは、カトリック国への日本の極度の警戒から、
キリスト教を伝道するつもりはないということを強調し、
関係を保ったということだが、
これには考えさせられる。
 
私たちもそうだ。
キリスト教を押し通して、嫌われるのか。
それとも、
キリスト教を隠して関係を保つのか。
 
どちらにしても、
私たちは自分を責めてしまう。
それは失敗だ、違う道を選ぶべきではなかったか、と。
 
オランダの方法を悪いなどと責めるつもりはないのだが、
自分がその場に置かれたら、どうするだろうか、と
やっぱり考えさせられるものである。