山形県の中学校の運動部で
顧問教師が暴力(体罰とは言いたくない)を振るい、
鼓膜を損傷させていたという。
「なんだ、またか」
という程度でしか世間にはもう見えなくなった。
 
だが、これが取り沙汰された理由は、
「ボールが当たったことにしておいてくれ」
と口止めをしていたからであった。
 
問題はここだ。
 
人間、過ちはある。
私は決してやらないが、
弱い人は、咄嗟に手を出すことがあるのだろう。
(私はそれは「弱い」人だと通例判断する)
だが、過ちを認めて謝るのか、
それともこうした方法を取るのかは、
咄嗟の衝動ではない。
理性であり、その人格でもある。
 
つまり、考え自体が間違っているのである。
「つい……」という言い訳が利かない。
 
だから、これは
教育の世界では、悪質である。
他人にとっては、
本人が気づかず自覚なく無邪気に
他人を傷つけるというのも困ったものだが、
一旦その人が気づいて自覚をした上で
それをごまかす工作を図るとなると、
要するに意図的な悪だと見なさざるをえなくなる。

(続く)