NHKの高校講座の「音楽Ⅰ」を聞き、
驚いた。
「翼をください」が教科書にあるとしても、
それは驚かなかった。
私の中学のときにも、それはあった。
だが、その作詞者や作曲者と他の作品の数々、そして
「赤い鳥」のその後の活動などが紹介されたとき、
ああ、そこまでなんだ、と驚いた。
まるでそのあたりの普通の音楽番組のようなのだ。
いや、それが教科書で学ぶに値しない、と
言うつもりはないのであるが、
学習の「音楽」というのが、
もはやそういう次元で捉えられていることに、
時間の流れを感じてしまったのである。
中学生だったころ、
お昼に放送部員が番組を提供してくれていた。
だが、かける曲には厳しい検閲がなされていた。
音楽教師が放送部の顧問であったが、
とてもとても、歌謡曲的なものはだめだったのだ。
クラシックか、イージーリスニングだけ。
(ん、この言い方も今はもうやらないな……)
ところが、画期的だったことがあった。
もしかすると、放送部員がたてついたのかもしれないが、
ある素朴な、メルヘンチックな若いシンガーの歌う歌が、
放送されるようになったのだ。
門戸開放というのはこういうことなのか、と
思わせるような、希望の光が射す出来事であったが、
その特定のシンガーの歌だけであった。
つまりは、恋愛内容が歌詞になく、
アイドル的要素がない、という理由だったのではないか、と
今にして推測しているのだが、
真相はどうであるか、もはや分からない。
今や、小学校であっても、
アニメソングなどはごく当たり前になっているし、
それをリクエストに応えてかけることもある。
歌詞の内容に、教育上の配慮がなされる、ということが
どれほどあるか知れないが、
おそらくあまり気にされていないのではないかと思われる。
(続く)
驚いた。
「翼をください」が教科書にあるとしても、
それは驚かなかった。
私の中学のときにも、それはあった。
だが、その作詞者や作曲者と他の作品の数々、そして
「赤い鳥」のその後の活動などが紹介されたとき、
ああ、そこまでなんだ、と驚いた。
まるでそのあたりの普通の音楽番組のようなのだ。
いや、それが教科書で学ぶに値しない、と
言うつもりはないのであるが、
学習の「音楽」というのが、
もはやそういう次元で捉えられていることに、
時間の流れを感じてしまったのである。
中学生だったころ、
お昼に放送部員が番組を提供してくれていた。
だが、かける曲には厳しい検閲がなされていた。
音楽教師が放送部の顧問であったが、
とてもとても、歌謡曲的なものはだめだったのだ。
クラシックか、イージーリスニングだけ。
(ん、この言い方も今はもうやらないな……)
ところが、画期的だったことがあった。
もしかすると、放送部員がたてついたのかもしれないが、
ある素朴な、メルヘンチックな若いシンガーの歌う歌が、
放送されるようになったのだ。
門戸開放というのはこういうことなのか、と
思わせるような、希望の光が射す出来事であったが、
その特定のシンガーの歌だけであった。
つまりは、恋愛内容が歌詞になく、
アイドル的要素がない、という理由だったのではないか、と
今にして推測しているのだが、
真相はどうであるか、もはや分からない。
今や、小学校であっても、
アニメソングなどはごく当たり前になっているし、
それをリクエストに応えてかけることもある。
歌詞の内容に、教育上の配慮がなされる、ということが
どれほどあるか知れないが、
おそらくあまり気にされていないのではないかと思われる。
(続く)