20日、私は休みだった。
Jr.3と家にいたとき、
Jr.3がニュースをテレビで見て、
私のところに走ってきた。
 
「ジュニアエラ」に載っていた人が、
兵士に撃たれたんだって。
 
そのニュースは私もネットで見たところだった。
「ジュニアエラ」の最新号は、
「戦争に行くってどういうこと?」という、重い特集。
その17ページに、山本美香さんの写真があった。
戦争の取材をしている、という説明だった。
 
Jr.3も、よく気づいたものだ。
「山本さん」と小さく書かれているだけだ。
関心をもって、また注意深く
雑誌を読んでいたのだ。
 
朝日新聞との関係も深い彼女であるから、
ジュニアエラに取り上げられたのかもしれないが、
まさに最新号で少年少女たちに
戦争について考えてもらう記事に紹介された、
その中で命を落とした……。
 
無念であっただろうとか、
全うしたのかもしれないとか、
そんなことをとやかく他人は言いがちであるが、
まずは、言葉にならない。
 
覚悟はあったことだろう。
いつ終わるか知れない、しかし、
その中で自分の使命としての仕事を続ける。
戦争ジャーナリストとはなんと厳しいものか。
 
そうした、命を張った取材で初めて得られた情報を、
私たちはこうしていとも簡単に
自分で手に入れたかのように読み、写真を見、
安全なところから批評する。
 
それでいいのか。
 
そして、覚悟を以て生きていなければならないのは、
私たちもすべて同じではないのか。
自分は平和で安全で、
このまま永遠にこの状態が続くと言えるのか。
それは錯覚に過ぎない。
 
彼女と同じ覚悟は、
誰もがもっているべきことではないのか。