大津のいじめ殺人事件は、
いろいろ報道が多くなった。
雑音が多すぎるきらいもあるが、
先日の記者会見を見たとき、私は不思議でならなかった。
そもそも校長がここまで表に出なかったのは何故か。
どうして会見で、
校長と教育長を並べたのか。
校長は全面的に教育長に依存し、
2人は口裏を合わせようとしている、
いわば共謀者であるのに、と。
さらに言えば、2人を切り離せば、
おそらく校長が先に真実を言うだろうはずなのだ。
加害少年に加担した自分のしてきたことを。
 
教育長なるものは、たいていの場合、校長の退職者である。
週一程度の非常勤の教育委員の中に、
校長経験者がいるのは悪くないとしても、
常勤のチーフは、外部登用でないと、
気持ちよいくらいの癒着が生じる。
 
その教育長さんが、先週、
ようやく小学校入学者程度の認識を示していた。
いじめも自殺の原因の一つでありましょう、と。
 
たしかに、原因はいろいろ挙げられる。
・高いところから落ちたのが原因だ。
・壁を乗り換えたのが原因だ。
・重加速度が人間の生命を保持できなくさせたのが原因だ。
・いじめが原因だ。
このように並べたら、原因の「一つ」であろう。
 
こんな乱暴なことを評論家は言わないし、
公的なメディアでは言えないはずであるから、
敢えて暴言を放つことにする。
この教育長さんが、この連日の記者会見で疲れ果て、
ついに自殺した、としよう。
そのとき、(ご本人はもはや聞くことはないのだが)、
このいじめ問題の厳しい捜査や追及が原因だ、
という声があったとしても、
「自殺にはいろいろ原因がありますから、
 ま、それも原因の一つでしょう
 基本的に、本人の問題でしょう。
 家庭内の問題もあるみたいですね」
ということで終わりになってしまったとしても、
構いませんか。
 
つくづく思うのだが、
教育現場に持ちこまれた、例の「心のノート」を
校長さんや教育長さんは、綴ってみたらどうだろう。
自分の心とゆっくり語り合ったらどうだろう。
万一、人間としての良心が
片隅にまだ生き残っているのが見つかるかもしれないから。
 
(続く)