子どもたちの教室で、
ほめることもたくさんあるが、
溜息をつきたくなることもたくさんある。
 
どうにも蔓延しているのが、
しらばっくれる態度である。
今~していましたね、の指摘に
していない、という、お決まりの返事。
昔もそういう子はいたが、
割合が断然上がっている。
していない、と答える子が珍しい時代ではなくなって、
むしろ、すみません、と言う子のほうが少数派だ。
 
ひとつには、幼い子どもの場合に、それがある。
だが、小学校高学年でも普通になっており、
中学校でも、その傾向が強い。
それも、反抗してそう返答する、というのではない。
見るところ、本当に、
自分がしていないと思いこんでいるようなのだ。
そこに私は病的なものを覚える。
 
ルカ伝の、
彼らは自分のしていることが分からない、
というのは、しばしば自分への反省として捉えられるが、
本当に自分のしていることが分からない子どもも少なくない。
 
実のところ、子どもたちばかりではない。
世の大人がそうであるのも確かである。
つまりは、人間に本来備わっている罪の性質である、といえば、
いわば結論を先に言ってしまったようなことになる。
それを言っちゃあ、おしまいなのかもしれない。
 
(続く)