一昨日の
福岡県公立高校入学選抜試験について、
特にその数学の問題について
触れなければならない。
 
傾向の変化が明確に見られた。
 
私たちは「公立一番」と呼んでいるが、
大問1には、従来
小問が10問並んでいた。
ここで、60点満点中、24点が確保されるのだった。
いわゆる計算と小問だが、
ここを全部とるのはひどく難しいことではなく、
ここだけで合格ラインに達する高校もあるほどであった。
ところが、ここが9問に減っていた。
自然、他の問題の配点が増えることになる。
 
このことだけでも、
いわは応用力に重きが置かれていることが分かる。
 
しかも、新傾向の問題が幅を利かせていた。
移行措置の内容からも出題するため、
これは予想されたことであったが、
それを記述でもってきた。
当然、そのような方法の記述を
受験生は訓練されていない。
どう書いたか、それは
ある意味でぶっつけ本番というところだった。
 
関数は予想の範囲だったが、
図形も傾向を変えた。
立体図形の「ねじれの位置」が消えた。
これはここしばらく、ないことだった。
「出るぞ」としっかり訓練してきたのに、
出なかった。
 
平面図形の証明は、
昨年に出題された、
少しひねったもの。
ストレートでなく、変化球ではあるが、
受験生はそのつもりで対応しているだろう。
しかし、現図面にない線を書き加えて、
そこの長さを求めるというのは、
いわば積極的に図を描いていく者でないと、
戸惑う可能性がある。
そこに用意された図をただ見て考えるのではなく、
自ら指示に従って描く。
それは極めて単純な作業ではあるのだが、
文章読解の力が要求されたのは確かである。
 
(続く)