他人の授業というのは、
日頃案外見ることがない。
見たら、また
いろいろよい刺激が与えられることだろう。
 
自分と当然やり方は違う。
しかし、学ぶことは多々あるはずだ。
 
小学校の授業参観に行く。
今度の先生は、評判が概してよくない。
が、中には「いい」という保護者もいるらしい。
これくらい厳しいことも必要なのだ、と。
 
教師が、
自分の計画どおりに事を運びたい、というのは
何も悪いことではない。
授業計画はそのためにするのであるし、
目標達成がはかられるわけだから、
風の向くままに授業が流れてよいというわけではない。
 
だが、この先生は何かがおかしい。
他人のことをとやかく言える立場でもないし、
能力もない私なのだが、
直感的に「おかしい」という感覚は、
さして間違っていないだろうと思われた。
 
笑顔がない、というのも思い当たった。
でも、愛嬌を振りまくのがよい、とも言い切れない。
どこか軍隊のように子どもに指図をする、
それも、きびきびと指示を出すのだとすれば美点になる。
 
45分の授業中、私はずっと考えていた。
何がおかしいんだろう。
 
そして、思い当たる基本に辿り着いた。
私の気づいた、この先生の「おかしさ」の原理はこれだった。
 
先生は、子どもを、ほめないのだ。
 
(続く)