暑さ寒さも彼岸まで。
秋の真ん中の日を迎え、
さすがの暑さも弱まった。
 
かと思うと、むしろ寒い。
冬の気温と比べると格段に暖かいのだが、
これまでの暑さを基準に感じるのだ。
温度差を寒く感じるだけのからくりなのだが、
着ている服がまだ夏に近いせいもある。
 
街には、
深まった秋の恰好をしている女性も少なくない。
いや、まだそれは暑いだろうと心配するが、
涼しい顔をつくるのがカッコイイのだろうか。
 
こちらは、9月いっぱい、
クールビズを宣言している。
宣言している以上、夏服である。
これが、けっこう堪える場合がある。
 
11月のようないでたちの人と、
どう見ても8月状態の私。
 
どちらも見栄なのか、何なのか。
しかし、秋の厚着をしている人は、何のためだろう。
 
そもそも季節にぴったりと合った服が
毎日つねに選べるかどうか、分からない。
となると、先を行くか、以前のとおり行くか、である。
 
こうなると、先を行ったほうが、カッコイイ。
いわば、流行の最先端を走るのである。
それに比べて、私のように
これまでのままであると、流行遅れのようである。
それは遅れているのである。
 
この季節に
ぽっと田畑の畦に目立つ、
ヒガンバナが眩しい。
 
そのときだけ現れるような立場であれば、
時季を見て登場できるかもしれないが、
あいにく私という生き方は、
つねに何らかの形で存在しなければならない。
ヒガンバナだって、身を隠して存在しているのであって、
突然出現するわけではない。
 
人々に認識されるかどうか、だけの問題なのだから、
自分が人にどう見られるか、を気にするのが、
そんな服装についての考え方であるのかもしれない。