尖閣諸島はどうか。
原理的には日本のものだと言えるのか。
無人島になってから七十年余りになるという。
問題は、近海に石油の埋蔵が調査で明らかになってからだろう。
経済問題が絡むと、厄介ではある。
ただ、人が住むわけではないので、
これに対して文句をつける側にも、
何か言い分ができてくる可能性はあるかもしれない。
 
同じ無人島である点で、
南鳥島はどうなのか。
ここも無人島になり、八十年近くになる。
ただし、気象観測などの点で係員がいることで、
比較的安定した支配の中にあるだろう。
 
より問題となるのが、沖ノ鳥島であろう。
日本最南端ということで、
小学生の社会科でも教える島である。
が、ここには人が住んでいない。
いや、人が、まず立てない。
干潮時には島らしくなるが、
満潮時にはとても島とは言えない姿を呈する。
 
存在価値は、排他的経済水域の確保の故のみである。
郵便番号や市外局番があることも、形式のみである。
 
日本の領土とされて、まだ百年に満たないという。
パレスチナ問題と比較すれば、
つい昨日から日本となったようなものである。
しかも、戦後一時的にアメリカの統治下に置かれている。

原理的にあるからいいのか。
誰も住んでいない。住めやしない。
だが、排他的経済水域の確保、それだけのために、
小さな岩を島と称し、
岩が削られぬように防護壁を建築した。
満潮時に出るわずかな岩がなくなると、
本土より広大な経済水域を失うということで、
護岸工事を行ったニュースも、
もう20年以上前のことである。
実効支配は進んでいる。
ただし、必ずしも、
明晰な領土だとする主張をしづらい事情があると言えるだろう。

(続く)