何かと言えばすぐに闘いが始まり、
空中高く跳び上がるだけでなく、
空中を自由に浮遊し始める。
根拠も何もない光線を手から発し、
辺りが燃え、建物が簡単に壊れる。
 
最近のアニメには、
こういった説明に当てはまるものが、やけに多い。
どうしたら勝てるのか、修行すらしない。
目標のために努力するというのは、
ストーリー全体にひとつ言えることだけであって、
日常の出来事については、
いつのまにか必殺技が、
時にラッキーに手に入ってしまうのである。
 
欲しいもののために何かを我慢して
時間をかけて手に入れる、ということのない子どもたち。
すぐに面白いものにありつけるのが当たり前で、
思うようにならないことが許せないと怒る子どもたち。
 
「めぞん一刻」のアニメは、
「うる星やつら」に続いて放送されたものだった。
こちらもハチャメチャではあったが、
それはギャグとしての性質のものであったし、
異常な能力も、それなりに根拠が準備されていた。
だから、キャラクターごとの性格や描き分けがはっきりしていた。
 
今は、当時よりもなお規制が多いかもしれない。
昔も、アニメが敵視されたり、
俗悪番組呼ばわりされたりすることがあったし、
確かに、今ならとてもじゃないが放送できないものもあった。
マンガやアニメは、基本的に子どもの世界のものだったからだ。
今は、親がアニメをしっかりチェックしていることが多いから、
逆に、ちょっとした問題点も含ませられないとされる。
これで、アニメも豪快な描き分けができなくなる。
今なら、赤塚ギャグさえ、放送は危ないだろう。
 
(続く)