日本各地に出現している、
伊達直人氏。
 
漫画タイガーマスクの主人公の名だと
ピンとくるのは、一定の年齢層ではあるだろう。
 
親のない子どもたちの施設で育った伊達直人は、
悪のプロレス組織・虎の穴に入る。
だが、タイガーマスクとして
逆に虎の穴を壊滅させるために闘い続ける。
休日には、育った施設を訪ねる
心優しいお兄ちゃんであったのだ。
 
同じように、
施設で一年生に入学する子のことを思い、
ランドセルを贈るということで、
子どもたちを支える、
伊達直人さんが現れたというわけだ。
 
しかも、その報道に心を動かされ、
日本各地で、
伊達直人さんが幾人も現れているという。
現金や換金券などもあるようだ。
 
お金の使い方の分からない大人が多い中、
これならば、と気づいた人がいたということで、
少しうれしく思う。
 
もちろん、ランドセルだけで
必要が満たされるわけではない。
ただ、世間の人々の中には、
こうして見守ってくれる人がいる、と分かったことは、
どれほど心強いことだろう。
世界は信頼するに値する、
それを覚える意味で、どんなに大切なことであろう。
 
同じ世間は、
あしなが育英基金の募金についても、
高校が無料になったのだから募金など必要ないだろう、と
理解なく冷酷なことをしてくる人を含んでいるのであるが、
他方では、
ことあらば支えようとする心をもつ人がいるのも確かである。
 
人と人とが、信頼できる関係になることを願う。
伊達直人さんは、きっと、どこにでもいてくれて、
何かの時に助けてくれるのだ、と思いたい。
子どもたちが、これ以上傷つくことがないためにも。