岸和田市立中学校で、
野球部の保護者たちが、
グラウンドの芝生を見事に剥がしたという。
 
大阪府の補助金で植えた芝生だったが、
野球の内野には似合わないそうで、
勝手に重機で剥がしたのだという。
 
当事者でないから、詳しい事情は分からない。
報道された以上のことを私は知らない。
ただ、各報道の内容に食い違いはないし、
さもありなん、と思える事態であるといえるだろう。
 
中学校の野球部は、
親が躍起になって、リトルリーグ化している。
親が全生活を擲って、
野球部のために滅私奉公しなければならないようになっている。
 
そこには、法やルールを守らなければならない、という
規範意識はない。
自分たちの都合だけで事を運ぶ、
一種閉鎖された異様な世界なのである。
 
公共物を破壊したのだから、
これは明らかな法的問題である。
原状回復のためには3000万円かかるという試算が紹介されていた。
だが、
この芝を植えた人々、とくに子どもたちの心に与えた疵は、
そのくらいの現金で癒すことはできないはずだ。
 
他に、安全に対する意識などについても、
実に一般常識とかけ離れた考えをしており、また、
学校組織もそれを権威的に支持しているということは、
少なくとも私は証言することができる。
 
これは岸和田だけの問題ではない。
部活動というものが
いかに無法組織になっているか、
問い直す自浄能力が、
教育委員会その他教育行政の中にあるならば、
まだ日本の将来は見込みがあるのだが。