しかし、百均のチェーン店に、
コンセプトからすれば京大型カードそのままの、
丈夫な紙によるメモカードが販売されていたのだ。
 
確かに、若干のカードは文具店に今もある。
ファッション感覚のメモカードとしてなら、種類も多い。
だが、この新たなカード群は、地味な全くの白、
あるいは罫線、あるいは方眼が入っていた。
私は、この方眼が気に入った。
通常の文字でももちろんよいし、
図形でも表やグラフでも、また箇条書きでも、
多目的に記入できると思ったからだ。
 
もちろん、鉄則は、
一枚一項目である。
欲張ると、後で整理がつかなくなる。
そして、小さなカードであるが故に、
一項目以上は書けないのである。
 
新潮文庫の「マイブック」を愛用しているから、
とりあえずここに何でもメモはできる。
ふと思いついたことを書き留めなかったばかりに、
永遠にそのアイディアとは再会できないということは
多々あることなのである。
しかし、その「マイブック」に入れて閉じてしまった後、
ついに掘り起こすことのなかったアイディアもまた、
ないわけではない。
再び利用するに至らなかったというわけである。
 
カードに独立させれば、埋もれることはない。
そのカードは名刺入れ整理ボックスに入れておく。
今度は書いたことで満足して、
そのボックスを探索しないという危険もあるものなのだが、
そこはそれ、
教会で説教を担当するときになど、
そこをぱらぱらとめくっていくだけで、
その時に必要な内容は引っかかってくることにはなるのだ。
 
このように、えらく格好をつけて説明しているものの、
私の基本は、文房具好きだということである。
ろくに使いもしないのに、
新機能の文具を買い求め、その辺りに散らかっている。
やたらノートばかり集まってはいるが、
何も書き記すこともなく並んでいるだけである。
ルーズリーフも、幾冊分そのままに置かれていることか。
 
その意味でも、百円均一の店は、
私にとりたまらない誘惑になりうるのである。