旧盆という風習があり、民族大移動がある。
久しぶりに、家族が顔を合わせることがある。
その客をもてなすということで、
お盆の食料品店の広告には、こう書かれるようになった。
「お盆はお肉でおもてなし」
 
いまや仏教徒ではない私にも、
盂蘭盆は精進料理という理解がある。
肉食を避けるという
仏教本来の精神に一時でも戻るという機会であったはずだ。
 
しかし、商業的にはこれが痛かったのだろう。
肉が数日売れないというのは、困る。
そこで、盆と正月に実家に戻る、という
民族的きまりごとに重ね合わせて、
誰かが考案したのではないかとも思われる。
「お盆はお肉でおもてなし」
 
ちょうど思うのは、
クリスマスパーティというものだ。
主(あるじ)のない、バカ騒ぎ。
はては、自分の欲望達成のためだけの、イベント。
クリスマスが泥塗られ、踏みにじられている。
 
いわばこのお盆も、踏みにじられているということだろう。