先日の大雨は
昨年に続いて大きな被害を残していった。
JRも大混乱を見せた。
土砂崩れという事態は、当日のみならず、
後々にまで影響を及ぼすことになった。
 
それでも、状況が説明されて分かっていれば、
乗客としてもどうやって動けばよいか、
対処方法というものがある。
当日のダイヤの乱れの中では、
果たして列車は来るのか来ないのか、
待っていれば来るのか、バスに切り換えたほうが早いのか、
なかなか分からない。
中には、迂回路まで設けたというところもあった。
 
行く先や発車時刻を表示するはずの電光掲示板には、
アナウンス放送にご注意ください、
というふうな文字が延々と流れていた。
 
私は、去年の大雨のときと今年とでは大いに違う受け取り方をした。
去年の秋から、手話を学んでいるのだ。
 
ろう者は、アナウンス放送が、聞こえないのだ。
 
改札のところには、
模造紙に手書きで情報を張りだすようにはしてあった。
だが、刻々と変わる状況に対応しているとは言えない。
次に何が来るとか、いつ来るとかいうことは
決して、書いて表示されることがない。
もちろん、電光の文字にもならない。
 
ろう者が駅にいる可能性は低いのではないか、と
必要性に疑問をもつ人がもしいたら、私はこう言おう。
少ないから配慮しなくてよいというのであれば、
黄色い点字ブロックも街にはいらない。
交差点の音声信号も、紙幣の点字もいらないだろう。
政見放送の手話通訳だって、無駄だから仕分けしたらいい、と。
 
(続く)