「放送倫理・番組向上機構」(BPO)が、
半年前に放送された
フジテレビ制作の「27時間テレビ『ハッピー筋斗雲』」という番組を
こっぴどく非難した。

江原啓之が突然一般の人を「霊視」し、
例の如く言いたい放題言ったことについてだ。
「出演者への配慮を決定的に欠いている」
「一方的に『スピリチュアル』といった
 非科学的なカウンセリングを押し付けていいものか」
「人間の尊厳を傷つけかねない番組を放送している」

番組自体を見ていないので、
その番組のことを私がとやかく言う立場にはない。
ただ、番組制作云々ではなく、
その当人のやっていることについては、
とんでもないことだ、と繰り返しこれまでも告げている。
まだ彼がブレイクするより以前のことだが、
その本を、「ホンとの本」という書評のような読書感想文コーナーで取り上げ、
この著者はおかしい、と疑問を呈していた。
それは、霊能力がどうとかいう本ではなく、
子どもの教育のことを語った本だった。
後に、霊能者などと言い始めるのを見て、
やっぱりそういうおかしさだったのだ、と合点した。

テレビ局側の回答も、放送倫理検証委員会が公開しているが、
どうしてこんなに問題視されるのか、
まったく理解できていないような回答ぶりに見える。
分からない集団には、何も分からないのだ。

他方、インサイダー取引事件を直接の契機として、
橋本NHK会長や二人の理事が辞任を表明した。
NHKに対する風当たりは強いが、
それはNHKだからこそ言われることのように見えることもある。
NHKだけなのか?
NHKだからなのか?
民放の報道関係の中にも、「当然」ありうるのではないのか?
インサイダーが、「皆無」だと、本当に言えるはずなのか?

まして、霊感商法を推進しているという指摘が続いている
「スピリチュアル」番組を
なお延々と放送し続ける各民放が、
どうしてNHKをそれほどに糾弾できるのか、不思議にさえ思う。

もちろん、ジャーナリズムはジャーナリズムとして、
是は是、非は非として述べることは肝要である。
NHKが、受信料を集めているから攻撃されるのであれば、
企業利益だけで運営されている民放は、
「その程度のもの」としか見られなくてよいのだろうか。

話は逸れたが、
いい加減にこの「スピリチュアル」を
飲酒運転のような扱いで社会問題化していけないものだろうか。