受験勉強と言っても、
たとえばこのように区別することができる。

決まり切ったパターンに対して
手が反射的に反応して答えを導いていく、
そういう訓練を重ねて有効であるということがある。

他方、
その都度その問題を新鮮に味わうしかなく、
それを解決するために、
自分のもっている道具のうち
どれを使えば解けるか知恵を絞るというものがある。

どちらもまた必要なことだろう。
ただ、どこか理想の高い学校の先生が出題する場合、
実は簡単に解決できるのだが
一見どういう方法で解けばよいのか判断できず、
いろいろ書いていくと解決の糸口が見いだせる、
そういう問題を出すことがある。
もちろん、先に挙げたもののうち後者のタイプだ。

「生きる力」とか「考える力」とか
お偉いさんが目指している、教育の目的があるのだが、
人生でどんな問題が発生したときにも、
それをどうやって解決すればよいのか
多角的な視野をもち、理性的推論をして、
方法を選び取るということは、実は非常に重要であり、
また、生きていくために必要な営みなのである。

その意味で、
受験勉強は、いたく人生に役立つものとなるのである。
もちろん、四ないし五教科の学習に
限ってしまう必要は、どこにもない。

学び、挑むことの貴重さを、
知って理解してほしいものだと願う。