かつて私の家の近くにもあった、麻生セメント。
その社長も務めたおぼっちゃんが、
日本の顔になるという。

福岡県から久しぶりに総理大臣が生まれたというのは、
地元民からすれば、喜ぶべきことかもしれない。
だが、なんだかそんな気にもなれない。

政治的にどうのこうのという意見を述べるのがここでの目的ではない。
だが、おぼっちゃんに、庶民の立場は分からないだろうという気もする。
アキバで受け容れられるというのも
政治上は、支持と票を増やすほかには殆ど意味をなさないようだ。

アニメやゲームだと、しばしば善悪がはっきりしている。
だから、ご自分のなすことは善だという
強い確信の下に行動するのは、
政治家として逞しいと同時に、
この舵取りでよいのか、という不安も抱かせる。

そのゲーム自体に疑問を感じている人がいたとして、
どちらの陣を選ぶかと言い迫っても、
選べないことがあるのではないだろうか。

自民党がとか民主党がとかいう問題ではなく、
こうしたコマを使って行われている
ゲームのルールそのものを
検討しなければならないのではないだろうか。

はたして日本の政治はこれでよいのか、と。
いや、どこをどう改めるとよいのだろうか、と
知恵のある人々が、知恵を出しあうことが求められている。
この「知恵」とは、知識や学歴、
まして政治キャリアのことを言っているのではない。

もう当たり前に浸りすぎて、
私たちは、このゲームのルールを客観視することができなくなっている。
だが、確実にこのような選挙や大臣任命を続けているばかりでは、
世界が共有している視座に届かないままに
独りよがりになっているだけなのかもしれない。。
もはや修正不可能なところにまで行き着いてしまうかもしれない。

福田氏のほうが安心できた、などと
人々が後悔しないようであれば、と密かに願う。