やわらか頭をつくるとか、
えんぴつでなぞって脳を活性化するとか、
大人向けのクイズ的なものも含めて、ずいぶん流行しているように見える。
テレビ番組も、簡単な知的クイズものが多くなった。

たいていは、芸能人がわいわい集い、
他愛もない問題に挑み、
いとも簡単に十万円とか百万円とかを手にしていく。
そんなに簡単にお金が手に入るように錯覚する、経験の浅い者が出てくると、
よろしくないような気もする。

それはともかく、
脳を生き生きとさせるということが流行っていることについてだが、
まさかそれが目的ではないだろうと思うが、まるで目的のようになっている。
脳が生き生きとして、それからその脳を何に使うのか。
あいにく、そのことはあまり意識されていないように見える。

健康になるというものがとびきりの宣伝力をもって届けられる。
その一つの姿が、「あるある大事典」に現れた結果であった。
健康になって、それからどうするのか。
やはり、健康であるというのが、目的そのものでしかないのだろうか。

脳がよくはたらき、からだが健康になったとしても、
心が何かに操られていくようになることに、
警戒がないとすれば、なんだか怖い気がする。

一時注目された、筋肉質で体力勝負の番組が、
肉体さえ強靱ならそれでよいのか、という評論を招いていたことを思い出す。