世界基督教統一神霊協会(統一協会)に対して
損害賠償を求めた千葉県の女性がいた。
統一協会側は、当初ある額を支払うと言っていたが、
ここへきて一転して、1億円を追加すると言い始め、
示談が成立したという。

統一協会のやってきたこと、やりかねないことについては、
ここでとやかく挙げないことにする。
ともすれば今や、統一協会のどこが問題なのか、と
知らない人も多くなってきている。

それにしても、1億円急に増額したというのは、異例である。
どうしても示談にしたかったに違いない。
このまま裁判が続くようなことは、
なんとしても避けたかったのだろうと推測された。なぜ?それを新聞は、女性が、文部科学省にも責任を問うよう訴えると言い始めたことに置いている。宗教法人法によると、文部科学省は、裁判所に解散命令を求めることができるのである。つまり、統一協会側としては、解散命令へとつながる道はどうしてもふさぎたかった、というのである。新聞の書き方でもあるから、それが真実かどうかは、決定できないだろう。しかし、統一協会が、慌てたのは確かなことだろう。手を変え品を買え、統一協会は、さまざまな形で、日本を主な舞台として、金集めに走ってきた。ときに、その反共主義運動を通して、日本の歴代首相や政治の有力人物を囲い込み、立場の保全を図ってきた。学生を、原理講論というもので、洗脳することも多くやってきた。それは、学生運動の流れを汲んで力をつけてきた論理であったかもしれないが、学生運動が終焉しても、なお、一部の理屈好きの学生を虜にしていった。京都にいた時期、そうやって洗脳された学生と夜っぴて議論したこともある私である。彼らがどういうふうに考えているか、少しではあるが実際を知っている。どうにも教義に染められ、こう言うのは僭越かもしれないが、「頑な」なのだ。マスコミは、時にセンセーショナルに統一協会ばかり追いかけていたこともあったが、最近はとんとネタにならないのか、少しも扱わない。マスコミが、正義のために動くのでもなく、人を助けるために動くのでもなく、金になるネタであるかどうかで動くのであるから、さて、統一協会とやり方がどれほど違うのか、一度綿密に調べてみたいよいかもしれない、と思う。共産主義に味方するのか? 否。じゃあ、同志だ。そんなふうに、優秀な頭脳をもつ学生を、いとも簡単に集団の道具に引きいれた。まるで、オウム真理教を思わせるものではないか。自分で判断できるという、生きる力の基本は、いったいいつになったら各人のものになるのだろうか。