慈恵病院が、「赤ちゃんポスト」の設置を熊本市に申請している。
親が養育できない新生児を預けるためのものだという。
厚生労働省も、法的に直ちに違反だとは言えないという方向性を示している。
実現へ向かいそうな様子であるように報じられている。
子どもが命を失うのは、
犯罪が目立つので、やけにセンセーショナルに紹介される。
事故もいたましい。
だが、親や兄弟から殺されるケースが顕著であることを認識すべきである。
そうした意味で失われる命を救おうとするための試みである。
清く正しくなければならないという建前は、
却って陰の部分で暗いものを蔓延させる。
禁酒法の歴史がそれを具体的によく表しているといえよう。
もう切羽詰まって、助けられるものはどのようにしても助けようとするのだ。
それほど、目を向けられないような事態が起こっているということだ。
ただ、呼び名がなんともせつない。
「ポスト」では、赤ちゃんが郵便物や配達物のようである。
これでは、「産む機械」に怒った精神と矛盾しないか。
しょせん「機械」のようにしか「ひと」を見られないのだろうか。
かといって、他の言葉を私が思い浮かべているわけでもないので、
苦慮の産物である点は理解したのだが。
ただの言葉の問題だ、と言う人がいるかもしれない。
だが、言葉は思想をつくり、思想が人格をつくっていく。
だからこそ、「産む機械」発言や「健全」発言に人々は激怒したのだ。
もっとも、その激怒も与党には蛙の面に水でしかない、
そういうことで終わらせたつもりのようだ。
つまりは、与党のそのような言語間が、どういう人格を作っているかの証左となる。
水に流したことにしており、
「いつまでこだわっているんだ」という雰囲気をつくって勝ちだというのである。
他方、その「赤ちゃんポスト」が有効であるのなら、
「いじめポスト」があってもいい。
「いじめ」については、一般に何の保護もない。
失われる命、一生癒されない傷を負う命に対して、
保護する機関がないのだ。
いや、相談センターをつくった、相談電話を受け付けている、と
威張った顔をするお偉方の顔が見えてきそうだ。
官僚は、そういう思考法でできている。
もちろん、民間の切実な動きを揶揄するつもりは毛頭ない。
あくまでも、公的に権威ある機関の対応に苦言を申し上げている。
相談なんかできない苦しみが、そんな人々に分かるはずがない。
相談すると、チクったなどのことでよけいひどいことになるという恐怖。
相談できないほどに奴隷化されている精神状態。
相談しても突っぱねられたという二次的いじめに遭った絶望感。
相談してやるから連絡しなさい、と高いところから見下ろして、
いじめ対策をちゃんとやりましたよ、と胸を張りたいのであれば、
これまた陰の部分の悪化を助長しているだけのこととなるだろう。
親が養育できない新生児を預けるためのものだという。
厚生労働省も、法的に直ちに違反だとは言えないという方向性を示している。
実現へ向かいそうな様子であるように報じられている。
子どもが命を失うのは、
犯罪が目立つので、やけにセンセーショナルに紹介される。
事故もいたましい。
だが、親や兄弟から殺されるケースが顕著であることを認識すべきである。
そうした意味で失われる命を救おうとするための試みである。
清く正しくなければならないという建前は、
却って陰の部分で暗いものを蔓延させる。
禁酒法の歴史がそれを具体的によく表しているといえよう。
もう切羽詰まって、助けられるものはどのようにしても助けようとするのだ。
それほど、目を向けられないような事態が起こっているということだ。
ただ、呼び名がなんともせつない。
「ポスト」では、赤ちゃんが郵便物や配達物のようである。
これでは、「産む機械」に怒った精神と矛盾しないか。
しょせん「機械」のようにしか「ひと」を見られないのだろうか。
かといって、他の言葉を私が思い浮かべているわけでもないので、
苦慮の産物である点は理解したのだが。
ただの言葉の問題だ、と言う人がいるかもしれない。
だが、言葉は思想をつくり、思想が人格をつくっていく。
だからこそ、「産む機械」発言や「健全」発言に人々は激怒したのだ。
もっとも、その激怒も与党には蛙の面に水でしかない、
そういうことで終わらせたつもりのようだ。
つまりは、与党のそのような言語間が、どういう人格を作っているかの証左となる。
水に流したことにしており、
「いつまでこだわっているんだ」という雰囲気をつくって勝ちだというのである。
他方、その「赤ちゃんポスト」が有効であるのなら、
「いじめポスト」があってもいい。
「いじめ」については、一般に何の保護もない。
失われる命、一生癒されない傷を負う命に対して、
保護する機関がないのだ。
いや、相談センターをつくった、相談電話を受け付けている、と
威張った顔をするお偉方の顔が見えてきそうだ。
官僚は、そういう思考法でできている。
もちろん、民間の切実な動きを揶揄するつもりは毛頭ない。
あくまでも、公的に権威ある機関の対応に苦言を申し上げている。
相談なんかできない苦しみが、そんな人々に分かるはずがない。
相談すると、チクったなどのことでよけいひどいことになるという恐怖。
相談できないほどに奴隷化されている精神状態。
相談しても突っぱねられたという二次的いじめに遭った絶望感。
相談してやるから連絡しなさい、と高いところから見下ろして、
いじめ対策をちゃんとやりましたよ、と胸を張りたいのであれば、
これまた陰の部分の悪化を助長しているだけのこととなるだろう。