西日本新聞の記事で見た。
「修学旅行の昼食で教諭飲酒 校長「事実なし」と虚偽報告」

埼玉県の県立高校の教頭と教諭らだという。
昼食時にビールを呷っている。夜ではない。
細かい内容は、報道をご覧ください。

発覚したのはどういう経緯であるのか分からないが、
一年前の10月の出来事である。
一年間、学校は嘘をつき通したことになる。

これは、私の経験からもだいたい理解できる。
一年くらいは、誰かが指摘したとしても、
だらだらと嘘を重ねて貫き通すものなのである。

恐らく、ぽっと何か突然発覚したというのではなく、
誰かが、渾身の力で訴え続けて、
どうにも隠し通せなくなって、
事実が外へ伝えられたのではないかと推測する。

「今年7月、再び飲酒に関する情報を受けた県教委の再調査に校長が……」
と報道にある。
読み過ごしてしまうところだが、「再び」とある。
お分かりだろうか。
一度、県の教育委員会は調査をしたのであるが、
そのときには発覚していないのである。
もちろん、校長が嘘をつき通したというのもあるだろうが、
教育委員会も、たぶんこんなふうではなかろうか。
「はあそうですか。飲んでいないんですね。
 じゃあ、訴えた人には、そのように言っておきますね。
 こんな噂が立たないように気をつけてくださいよ。
 はっはっは」

この埼玉県の場合どうであるのか、私は知らないので、
上のことは無責任な推測である。
ただ、私はそういう実例をよく知っているので、
ほかでは、そういうふうなことがあった、とご理解戴きたい。

ただとにかく、「再び」「再調査」というのだから、
一度は見逃しているのは間違いないはずである。

残念ながら、
子どもにものを教えるという立場のおとなですら、
このような有様である。
何も大人が皆聖人君子になれとは言わないが、
教育が官僚組織になっている場合、
教育の原理は、官僚の原理の前には、
棄てられてしまうという事実があるのは、確かである。