食料品店の駐車場。
車が混んでいた。
先を行く車がバックで駐車を始めたので、
止まって待っていた。
私の車の横の車がエンジンをかけた。
頭から突っ込んで止めていた車だった。
バックが入った。
「ちょっと待てよ」
私はすかさずクラクションを鳴らした。
悪いが、押しっぱなしのようにした。
というのは、
その車、クラクションを一度聞いたとき
一瞬ブレーキを踏んだが、
その上でさらにバックを少しし始めたからである。
なんとかぶつからずに済んだ。お歳を召した男性だった。私には目もくれず、済ました顔で出て行った。もしかすると、クラクション自体、よく聞こえていなかったのかもしれない。だとすれば、警笛の聞こえないドライバーがそこかしこを走っていることになる。もちろん、対策を練っている聴覚障害のある方はまた別である。同じ日の午後、自宅に戻る私の車は、T字路で信号停車していた。私の前には、一台の業者の軽のバンがいた。しばらく待って、信号が青に変わった。前のバンは、ゆっくりと発車した。ごくゆっくりと、自然な発進だった。すると、信じられないことに、目の前を右から左に、やはり軽のバンが何ら速度を緩めることもなく、スーッと走って行った。私の前にいた車は、慌ててブレーキをかけたので、衝突せずに済んだ。慎重な運転であった。行き過ぎた車の運転手は、ちらりと左のその車に一瞥したが、なんで出てきているのだ、みたいな表情に見えた。これまた、お歳を召した人ではなかったか。店の屋上の駐車場でブレーキとアクセルとを踏み間違えて落下したとか、同じ理由でコンビニに、あるいはファストフード店に、突っ込んだというニュースがよく聞かれる。先日は、運動会の場所取りのために訪れた学校に突っ込んで死亡事故を起こしたのもあった。その多くが、お年寄りである。昔に比べて、今後益々、お年寄りのドライバーが増えていく。よほど慎重な運転を促すか、いっそ資格試験などを施すのでなければ、こうした事故はもっともっと増えていくのではないかと懸念する。高齢ドライバーは、逆に幅寄せをされないように保護されるなどしているが、そんなことをする他のドライバーなど、めったにいない。それよりも、高齢ドライバー自身の運転が、若いときより劣った能力にしか支えられていないことを痛切に自覚してもらわなければならないのではないか。しばしばその犠牲になるのは、子どもたちとなる。能力的に問題があることを自覚しないままに人を殺めるようなことが、できるかぎりないように考慮してあげなければなるまい。
車が混んでいた。
先を行く車がバックで駐車を始めたので、
止まって待っていた。
私の車の横の車がエンジンをかけた。
頭から突っ込んで止めていた車だった。
バックが入った。
「ちょっと待てよ」
私はすかさずクラクションを鳴らした。
悪いが、押しっぱなしのようにした。
というのは、
その車、クラクションを一度聞いたとき
一瞬ブレーキを踏んだが、
その上でさらにバックを少しし始めたからである。
なんとかぶつからずに済んだ。お歳を召した男性だった。私には目もくれず、済ました顔で出て行った。もしかすると、クラクション自体、よく聞こえていなかったのかもしれない。だとすれば、警笛の聞こえないドライバーがそこかしこを走っていることになる。もちろん、対策を練っている聴覚障害のある方はまた別である。同じ日の午後、自宅に戻る私の車は、T字路で信号停車していた。私の前には、一台の業者の軽のバンがいた。しばらく待って、信号が青に変わった。前のバンは、ゆっくりと発車した。ごくゆっくりと、自然な発進だった。すると、信じられないことに、目の前を右から左に、やはり軽のバンが何ら速度を緩めることもなく、スーッと走って行った。私の前にいた車は、慌ててブレーキをかけたので、衝突せずに済んだ。慎重な運転であった。行き過ぎた車の運転手は、ちらりと左のその車に一瞥したが、なんで出てきているのだ、みたいな表情に見えた。これまた、お歳を召した人ではなかったか。店の屋上の駐車場でブレーキとアクセルとを踏み間違えて落下したとか、同じ理由でコンビニに、あるいはファストフード店に、突っ込んだというニュースがよく聞かれる。先日は、運動会の場所取りのために訪れた学校に突っ込んで死亡事故を起こしたのもあった。その多くが、お年寄りである。昔に比べて、今後益々、お年寄りのドライバーが増えていく。よほど慎重な運転を促すか、いっそ資格試験などを施すのでなければ、こうした事故はもっともっと増えていくのではないかと懸念する。高齢ドライバーは、逆に幅寄せをされないように保護されるなどしているが、そんなことをする他のドライバーなど、めったにいない。それよりも、高齢ドライバー自身の運転が、若いときより劣った能力にしか支えられていないことを痛切に自覚してもらわなければならないのではないか。しばしばその犠牲になるのは、子どもたちとなる。能力的に問題があることを自覚しないままに人を殺めるようなことが、できるかぎりないように考慮してあげなければなるまい。