日曜日の朝、
電話で起こされた。
土曜の夜は帰宅が遅く、家ですることがなかなか終わらない。
日曜日の朝、寝坊と言えば寝坊だ。

昨日も、電話があったらしい。
NTTコミュニケーションズから。
Jr.1が出たら、私が在宅の時間を尋ねられたので答えたらしい。
NTTは我が家にも通じているから、何か事務的な連絡かもしれない。
妻も、朝そう思い、寝ている私に声をかけた。

だが、電話の相手は、光回線がこのたび通じた、などと言う。
冗談じゃない。もうだいぶ前から、このマンションには通じている。
さらに、今お使いの回線はADSLですか? などと訊く。

寝起きである。しかも、睡眠時間を途中で切られている。
それでもまだ私は切れてはいない。
セールスですか、と尋ねた。セールスではない、と言う。
事務的なものかどうかも確認した後、電話の主は、「売り込み」であることを認めた。
つまりセールスですねと問うと、やはり、セールスではない、と言う。

お分かりだろう。
電話を手当たり次第にかけてくる方は、
「セールス」という言葉は、悪い意味で捉え、
「売り込み」ならまだ許せるのだ。
私が問い直しても、気づかない。「セールス」と「売り込み」が違う意味だとでも考えている。

寝ぼけている割には、私は理路整然と怒鳴った。
こちらは何か重要な要件かと思って電話をとる。
もちろん、要件であれば、こちらが寝ていようと、電話が必要な場合もあるだろう。
だが、全くお呼びでないようなセールス電話で人の生活を妨げるのは、
「暴力」ではないか、と。

「朝早くに、すみませんでした」彼は言った。
分かっていない。昼間であろうと、寝る必要のある人は寝ている。
ようやく子どもを寝かしつけたところに電話が鳴って子どもが起きることもある。
時間帯の問題ではないのだ。

もう、こんな電話、やめたらどうですか。

一方的に、かける方だけが利益目的でかける。
かけられる方には、かけられる理由が、全くない電話なのだ。

もう、電話しないでくださいね。

たしかに、こう断った上で再びかけてくるのは、法律違反である。
しかし、たとえこの申し出を守ったとしても、
世には企業がごまんとある。
その一つ一つに、電話をしないでくれ、と頼む間に、
いったいどれほどの生活への暴力介入を我慢すればよいのか。

セールス電話という暴力を、根本的になくすことはできないのか。

NTTコミュニケーションズは、まだましである。
この電話主、こちらの言うことを最後まで聞いてくれた。
まだましである。
家庭教師センターとかなんとか学習室とかは、
こちらの言う途中でぶちっと電話を切り、
しかも、直後に無言電話をかけて嫌がらせをする。
そして後日、また同じところから電話がかかってくる。

こうした暴力が、どうして許されているのか。