ちばあきお「キャプテン」の実写映画化のことが、毎日新聞に掲載されていた。

不思議な魅力のマンガである。
ヒーローたる魅力を備えた人物は、無きに等しい。
野球マンガだが、特別な必殺業めいたプレイはない。
もちろん、青葉中の、中学生離れした技術はマンガならではかもしれないが、
現実離れを感じさせないリアリティと共に描かれている。

それよりも、墨谷二中の子どもたちの変化だ。
谷口タカオくんが、自ら望まない状況に置かれてから後、
とにかく努力だと言いつつ、変わっていく。
事情を理解している先輩も、あたたかくそれを見守る。信頼する。
その信頼に応えた、タカオが、チームを変えていく。

イチロー選手も、このマンガに夢中になったという。
それはなんだか理解できるような気がする。

作者が自ら命を絶ったことが惜しまれるが、
それだけ繊細な心の動きを描いていたということも、言えるかもしれない。

私は、教会の中でも、この物語にかなりのリアリティを感じる。
墨谷二中のように、現実に勝利を重ねていけるかどうかは分からないが、
多少の点を取られても、逆転することは可能だと信じる。
なにしろ、キリストはすでに勝利をとっているのだ。