三男が、おふろでどうやって遊ぶか、
いつも考えている。
最近のブームは、ペットボトルだ。

500mlのボトルをもらい、
それにお湯を入れて沈めたり、
入れずにロケットのように
水中から飛び出させたりする。

商業主義に走る必要はなく、
子どもはこうした身近なもので、十分遊ぶ能力をもっている。
ペットボトル一つで、飽きずに何週間でも遊べるのだ。

そんなに楽しいなら、と
母親が、片づけのときに見つけた
別のペットボトルを、差し出してくれた。
それは、不思議な青いキャップが付いていた。

小さな穴が12個と、中央に大きな穴が開けてあり、
ボトルに水を入れて逆さにすると、
小さな穴から弱いシャワーのように水がこぼれるようになっていた。

次男の名前が書いてある。
小学一年生のときだ。
ペットボトルは、99年の消費期限が印刷されていた。

それにしては、実に美しいペットボトルである。
今日飲んだ飲み物のボトルだ、と言われても
誰も疑うことはあるまいと思われた。

ペットボトル。和製英語だと思う。
ポリエチレンテレフタレートでできているという意味だ。
酸やアルカリに弱く、高温もいけない。
炭酸などの圧力にも問題があるなどと言われるが、
どうしてどうして、十年経っても新品同様である。

こういうのが、自然界にポイと捨てられるのだとすれば、
実に怖いことである。
以前よくSFものに描かれていたが、
人類が滅びても、
こうした素材がごろごろ遺跡として遺っている風景、
それは極めて現実味を帯びているのだといえる。