新春かくし芸大会をテレビで見た。
昔のものは、それなりに味わいのあるものもあったが
他方単なる「バラエティ」だけのものもあった。
せわしなく紹介されてワーワー言うだけであったが、
最近のは、少し変わってきた。
作品数は変わってきたけれども、
ひとつひとつにじっくり鑑賞させるだけの値打ちが出てきたのだ。

芸事というのは、
元来ひとつの物事に時間をかけ、
人のできない域に達する修練を必要とするものだった。
面白いことを言って笑わすものではなかった。
そこには、しばしば人生観があった。

さて、このかくし芸大会、
日頃キャーキャー言っているだけのような芸能人が、
真剣な顔を見せて、ひとつの事に挑んでいた。
その技ができるまでには、
どれほどの苦労が重ねられているか、も
私たちには伝わりやすい。

ちょうど、子どもたちが、
学校で何かの目標を与えられて
それに向かって頑張っているような姿なのである。

頑張った後に得る喜びと、周りの称賛。
やる気を起こさせるような内容なのである。

昨年、小学校の教科書内容を
てんで知らないことを芸とするような番組に
怒りを発した私だが、
このかくし芸大会は、味わい深いと感じた。

バラエティ番組が一概に「頽落」とは言えないとなると、
昨日の私の発言も、修正しなければならないだろう。